こんにちは、susumuです。
普段はコンサルとは関係のない中小企業で働く私ですが、2020年度の中小企業診断士の完全独学で、一発合格することができました。
2020年の1月から勉強を開始し、2020年7月の1次試験、10月の2次試験に一発合格しました。
1次試験の対策は約6ヶ月、2次試験の対策は1次試験の自己採点で合格を確認してから始めたので、約3ヶ月程度で仕上げたことになります。
何か特別な参考書や問題集を使用したわけではありません。重要なのは同じ問題集を繰り返すことです。
どれも定番のものになりますが、購入した参考書と問題集をご紹介します。
1次試験対策
1次試験対策として購入した参考書はシンプルにTACのスピードテキスト、スピード問題集、第1次試験過去問題集です。
あまり深く考えずに、スピード問題集を繰り返し解く、これに尽きます。
1次試験対策の進め方は以下の記事で詳しく解説しています↓
【完全独学・一発合格】中小企業診断士1次試験突破のためのノウハウ
スピードテキスト
1次試験対策の参考書にはTACのスピードテキストを使用しました。
選んだ理由としては、やはり多くの受験生が使用している実績あるテキストだからです。実際に使用してみて、よくまとまっていると思います。
1次試験のテキストはあまり深く考えずに、このスピードテキスト一択でいいと思います。
2回ほどスピードテキスト通読した後は、基本的にスピード問題集を中心に学習しました。
理解してしまえば得意科目となる「財務・会計」、「経済学・経済政策」はスピード問題集の解説とともに、該当するスピードテキストの箇所もじっくりと読み、理解することを重点において学習しました。
知識面で2次試験でも必要となる「運営管理」、「企業経営理論」のテキストは隙間時間を使って、2回3回と読み込みました。
暗記系科目である「経営法務」、「経営情報システム」、「中小企業経営・政策」は正直テキストを読むだけでは頭に入りません。問題集を中心に学習するのがおすすめです。
スピード問題集
1次試験は40点以下の科目を作らず、全体で6割を得点できれば合格ですので、苦手を作らず基本問題を確実に取ることが重要です。
私の場合はスピード問題集をひたすら繰り返しました。これに尽きます。
費やした時間はスピードテキストの読み込みが全体の2割くらいに対して、問題集の繰り返しに8割程度の時間を使いました。
特に暗記科目である「経営法務」、「経営情報システム」、「中小企業経営・政策」は、正直スピードテキストを読んでも頭にインプットされません。スピード問題集を繰り返すことで、インプットとアウトプットをひたすら回すのみです。
本番ではスピード問題集に収録されていないような問題も出題されますが、スピード問題集をある程度完璧にしておけば6割は確実に取れます。
第1次試験過去問題集
1次試験5年分の問題と解答&解説が収録されています。
試験直前に各科目2年分ほど解きましたが、スピード問題集では出題されていない知識を問う問題も多く、6割~7割程度の得点でした。
あまり時間もなく、復習も十分にできないまま、試験を迎えました。
もう少し早めに過去問に取り組み、収録されている5年分の過去問についても、スピード問題集と同じように繰り返し解くのが理想だとは思います。
ただ、6ヶ月という短期間での対策だったことを考えると、スピード問題集に絞ってよかったとも思います。
過去問ではマニアックな問題が1~2割出題されている印象も受けたので、私のように短期間で対策を行う必要がある場合には、1度しか出題されないような無駄なインプットが生じていた可能性もあるからです。
過去問の高度な知識を問う1~2割の問題は捨て、スピード問題集で出題確率が高い基礎的な知識を確実にしたのが、短期間での合格につながったのではと考えています。
2次試験対策 事例Ⅰ~Ⅲ
2次試験は事例Ⅰ~Ⅲと事例Ⅳで対策が異なります。それぞれに分けてご紹介します。
事例Ⅰ~Ⅲの対策は過去問とふぞろいな合格答案がメインの教材となります。
「ふぞろいな合格答案」のおすすめな理由や買い揃え方は以下の記事で詳しく解説しています。
【完全独学・一発合格】中小企業診断士2次試験の対策には「ふぞろいな合格答案」がおすすめ!
最新版 ふぞろいな合格答案
最新版の「ふぞろいな合格答案」を購入しました。答案分析だけではなく、合格者の体験談やコラムなどが充実しているので、情報収集として1冊は入手しましょう。
ふぞろいな答案分析 2~5
「ふぞろいな合格答案 10年データブック」もありますが、私は「ふぞろいな答案分析」で揃えました。理由は持ち運びに便利そう、勉強する際にページを開きやすそうだったからです。
ふぞろいな答案分析6も発売されています。
10年データブックはこちら↓
事例Ⅰ~Ⅲは過去問を解いて、「ふぞろい」で自己採点と復習をすることで、最初は何を書いたらいいんだという状態でも、解けるようになります。
「ふぞろい」を使った過去問演習のおすすめ勉強法はこちら↓
【完全独学・一発合格】「ふぞろいな合格答案」の使い方と中小企業診断士2次試験のおすすめ勉強法
2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ
2年分の過去問を題材に、合格者の解答プロセス、ノウハウ、テクニックなどを詳細に紹介している参考書です。
私の場合は、「ふぞろい」で5年分ほど演習してから購入したので、それまでに「ふぞろい」で学習しながら構築した解答プロセスやノウハウと照らし合わせながら、再確認した感じでした。
過去問演習の最初に使用して、解答プロセスやノウハウを全体的に把握するといった使い方もありだと思います。
「ふぞろい」とは執筆者が違いますので、同じ過去問でも視点が違ったりするので、そういう意味でも一度目を通しておくといいとは思います。
2次試験合格者の頭の中にあった全知識
こちらは例えば事例Ⅰであれば「組織形態」、「組織のライフサイクル」などのように、各事例について単元ごとに知識をまとめた辞書的な参考書です。直前期に一応購入して、一通り目を通しました。
これを使ってインプットしてから過去問を解こうとは考えない方がいいと思います。
あくまで過去問演習を進める中で関連する単元に目を通す、過去問演習で学んだ断片的な知識を体系的に復習するくらいの使い方がいいと思います。
過去問演習をしていて、使うキーワードはある程度パターン化されるので、「全知識」で紹介されているほど多くのキーワードが頭に入っている必要は正直ないと思います。
あくまで過去問演習を進める中で関連する単元にさらっと目を通す、過去問演習で学んだ断片的な知識を直前期に体系的に復習するくらいの使い方がいいと思います。
2次試験対策 事例Ⅳ
事例Ⅳの対策は「事例Ⅳ(財務・会計)の全知識・全ノウハウ」がメインの教材となります。
事例Ⅳの問題集とその活用法については、詳しく以下の記事で解説しています↓
【完全独学・一発合格】中小企業診断士2次試験「事例Ⅳ」のおすすめ問題集3選
集中特訓 財務・会計 計算問題集
1次試験対策の問題集ですが、1次試験終了後に事例Ⅳに向けた基礎固めとして使用しました。基本的な計算問題が網羅されているので、おすすめです。
事例Ⅳ(財務・会計)の全知識・全ノウハウ
事例Ⅳの各分野ごとに基本的な知識、解答ノウハウ、例題、過去問がまとめられた参考書です。独学での2次試験対策で、こちらは必須といっていいかと思います。この1冊を3周すれば合格ラインが見えてくると思います。
30日完成 事例Ⅳ合格点突破計算問題集
「事例Ⅳの全知識・全ノウハウ」を2周した後に、こちらの問題集に取り組みました。過去問よりはやや易しい印象を受けましたが、出題範囲が網羅されているので、過去問以外で初見の問題演習をするのにはちょうどよかったです。合格点を確実にとるために標準的な問題を取りこぼさない力をつけることができると思います。
まとめ
ざっとですが私が中小企業診断士試験の対策として購入した参考書と問題集を紹介しました。
おそらく、非常にオーソドックスなラインナップです。こだわりがなければ、とりあえず真似てもらえれば間違いはないのではないかと思います。
私の場合は、なんだかんだと参考書の情報収集に時間を費やしてしまい、「ふぞろいな合格答案」などは品薄ですぐに入手できませんでした。
1次試験から2次試験の短い期間でできる限り早く対策を始めるためにも、とりあえず教材は早く集めてしまいましょう。
より詳細な試験対策や参考書をおすすめする理由などは別記事にて紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
【完全独学・一発合格】中小企業診断士2次試験の対策には「ふぞろいな合格答案」がおすすめ!
コメント