近鉄特急「ひのとり」とは?
今回、7月末までの近鉄の株主優待券があったので、新幹線より時間がかかりますが近鉄特急を利用して名古屋へ小旅行です。
調べてみると近鉄の名阪特急の新型車両「ひのとり」が2020年3月から運行していることを知ったので、さっそく利用しました。「ひのとり」は「くつろぎのアップグレード」をコンセプトに難波大阪と近鉄名古屋を約2時間で結びます。
大阪難波で初めてお目にかかった「ひのとり」はメタリックレッドの車体が想像以上にかっこよく、それほど鉄道ファンではありませんが乗車前から何枚も写真を撮ってしまいました。
チケットの購入方法はインターネット予約・発売サービスがおすすめ
近鉄特急に乗るのが初めてだったので、特急券の購入方法について調べました。
乗車日に窓口で購入することはもちろん可能ですが、インターネット予約・発売サービス(近鉄HPの赤丸部分)を使えば、事前に特急券をチケットレスで購入できます。
近鉄のインターネット予約・発売サービスのメリット
インターネット予約・発売サービスのメリットは次の通りです。メリットだらけなので、当日に窓口で買うのは非常にもったいないですよ!
・窓口や券売機に並ばずにネットで購入
・スマホの画面が特急券に(チケットレスになります)
・座席が選べる(子供連れには非常にありがたい!)
・座席は3回まで無料で変更可能
・クレジットカードで購入できる(クレジットカードのポイントゲット!)
・会員登録すると10%ポイント還元(次回の特急券購入に使えます!)
近鉄特急「ひのとり」の座席のお値段
近鉄特急「ひのとり」にはプレミアムとレギュラーの2タイプの車両があり、座席の作りや値段が異なります。今回はせっかくなので、それぞれ行きはプレミアム車両、帰りはレギュラー車両と両方を体験してきました。
大阪難波ー近鉄名古屋の場合、プレミアム車両の座席価格は基本運賃2410円+特急料金1930円+特別車両料金900円=合計5240円、レギュラー車両は特別車両料金が200円となり合計5040円です。
近鉄特急「ひのとり」と新幹線の比較
「ひのとり」が大阪難波ー近鉄名古屋を所要約2時間、プレミアムで5240円、レギュラーで5040円に対して、新幹線の場合、新大阪ー名古屋の普通車自由席で5940円、普通車指定席(ひかり)で6470円、普通車指定席(のぞみ)6680円で、所要時間は50分となります。
近鉄特急の場合は大阪難波ー近鉄名古屋の所要時間が2時間と長いのがネックですが、近鉄と直通運転をしている阪神沿線や、難波や鶴橋よりも南の方面が出発地もしくは目的地なのであれば、近鉄特急は値段も安く、新大阪までの移動と乗り換え時間の分、新幹線との所要時間の差も埋まるので、十分検討に値すると思います。
また、個人的には旅行の時には移動手段も楽しみのひとつなので「ひのとり」を選んで正解でした。後ほど紹介するように、ゆったりとした座席で優雅な時間を味わうのも旅の醍醐味です。
近鉄特急「ひのとり」のプレミアム車両はどんな感じ?
まずはプレミアム車両の座席の感想です。革張りのしっかりとしたシートで前の座席との空間はなんと130㎝と飛行機のファーストクラス並み。
リクライニングのスペースをあらかじめ確保するバックシェルという構造なので、後ろに気兼ねなく背もたれを倒すことができます。リモコン操作で背もたれを倒し、レッグレストを上げると、思った以上に横になります。
ただし、個人的にはまっすぐの姿勢で寝れない(窓際に肘をついて凭れたりするのが好き)ので、両側に肘置きがあり、ヘッドレストもしっかりしているので、少し窮屈に感じました。
行きは0歳の子供を連れていなかったので、一人でプレミアム車両を堪能しましたが、正直泣く可能性のある子供を連れてプレミアム車両はあまりおすすめしません。落ち着いた雰囲気のある車内なので、泣き声が響き渡るとかなり居心地が悪いと思います。また、先頭列の方をはじめ、乗車している皆さんは「ひのとり」のプレミアム車両を楽しみにして予約してきた感じだったので、子供の大泣きで台無しにしたくないと思いました。
近鉄特急「ひのとり」のレギュラー車両は子連れにもおすすめ!
名古屋からの帰りは家族3人で「ひのとり」のレギュラー席を利用しました。グレーの上質なファブリック製で、プレミアム席と同じくバックシェル構造を採用しているので、気兼ねなくリクライニングできます。
また、子供連れにとってうれしいのは、並びの座席の間のひじ掛けを上げることができる点です。それほど混んでいない場合であれば、並びの席の1つを予約しておけば、わざわざ隣を予約する人はいないので、子供が寝たときなどはひじ掛けを上げて横に寝かしておくことができるので非常に助かります。
子供連れにおすすめの座席位置
子連れでベビーカーがある場合、各車両の進行方向に向かって最後列の後ろにスペースがあるのでそこを利用することになります。ですので、座席の予約は乗り降りの時の移動が少ない各車両の最後列がおすすめです。
喫煙者でなければ、名古屋行きの場合、6両編成であれば4号車の最後列、8両編成であれば6号車もしくは5号車の最後列がおすすめとなります。進行方向に向かって最後列なので、座席番号としては1番となります。
一方で、大阪難波行きであれば、6両編成であれば5号車、8両編成であれば5号車もしくは7号車の最後列がおすすめとなります。
その理由の1つ目はベンチスペースが近くにあり、子供が大泣きしたときなどに退避できることです。また、2つ目は4号車(8両編成の場合は6号車)に子供のおむつ替えが可能な多目的トイレがあること、3つ目は3号車と2号車の間の喫煙スペースからは離れていることです。
下には6両編成と、8両編成の車両の配置です。名古屋行き、大阪行きで車両番号は変わりません。進行方向が変わるだけです。参考にしてください。
近鉄特急「ひのとり」での移動はコーヒータイムを楽しもう!
「ひのとり」の車内では1杯200円で挽きたてのコーヒーを買うことができます。「ひのとり」のロゴが入った赤いカップです。プレミアム車両で広々とした車窓を楽しみながら、ゆっくりとコーヒーを飲むのは、なかなか優雅な時間です。カフェコーナーにはコーヒー以外に「ひのとり」オリジナルグッズも売られていますので、旅の記念に購入するのもいいかもしれません。
名古屋からの帰りは名古屋めしで決まり
名古屋からの帰りはご当地名物を車内で楽しむのもおすすめです。
名古屋駅ホーム入口の地下改札口の手前には「元祖天むす千寿」(厳密には三重県津市の名物?)、「大あんまき藤田屋」(愛知県知立市の名物らしい)があったので、どちらも買ってみました。
天むすは海老が小ぶりな一口サイズです。付いてくるきゃらぶきがいい感じです。あんまきは細長い生地で餡を巻いた和菓子で、1個160円で非常にボリューミーで高コスパでした。(あんまきという和菓子は今回初めて知りました。)
また近鉄名古屋駅のホーム内には手羽先で有名な「風来坊」の販売店舗があります。揚げたてではなく冷めているのが少し残念ではありますが、同じくホーム内のファミマで購入した缶ビールと「清洲城信長鬼殺し」と一緒に楽しめば、名古屋旅行の締めくくりには十分です。
まとめ
今回の記事のまとめです。
・近鉄の新型特急「ひのとり」は大阪ー名古屋間の移動の新たな選択肢としておすすめです。
・子供連れならプレミアム車両よりレギュラー車両のほうが「ひのとり」を気兼ねなく楽しめます。
・ベビーカーがある子供連れの場合、名古屋行きは6両編成であれば4号車の最後列、8両編成であれば6号車もしくは5号車の最後列、大阪難波行きであれば、6両編成であれば5号車、8両編成であれば5号車もしくは7号車の最後列がおすすめです。
・名古屋行きの進行方向に向かって最後列は、座席番号としては1番となるので注意してください。
・せっかくなので車内のコーヒーや名古屋駅ホームで購入する手羽先などを楽しむのがおすすめです。
以上、近鉄特急「ひのとり」で大阪ー名古屋の旅を楽しんでください。
↓名古屋での宿泊先のホテルの紹介です。
コメント
松阪へ子どもを連れて帰省する際に参考にさせていただきました。
はじめての長時間の電車なので、心配していましたが細かい情報のおかげで良い旅ができました。
ありがとうございます。
返信が遅くなり申し訳ありません。
コメントありがとうございます。
子供連れでの旅行は何かと大変ですよね!お役に立てて何よりです。
これからもお役に立てるような情報を発信できればと思います。