こんにちは、susumuです。
今回は、お盆休みに宿泊した奈良県の信貴山の宿坊「玉蔵院」をご紹介したいと思います。
皆さん、奈良県の信貴山はご存じでしょうか。今年2022年は寅年ということで、年始のテレビで信貴山の大きな張り子の虎が紹介されて知った方もいらっしゃるかもしれません。
お盆休みの帰省ついでに、家族総勢8名(内1名は幼児)でお安く泊まれるところはないかという安直な動機で見つけた信貴山の宿坊「玉蔵院」ですが、
信貴山の散策も楽しく、早朝の護摩祈祷など貴重な体験をすることができ、非常に満足度の高い宿坊滞在となりました。
信貴山には3つの宿坊がある
信貴山には千手院、玉蔵院、成福院の3つの宿坊があり、今回は玉蔵院に泊まりました。
旅行サイトから予約可能
じゃらんや楽天トラベルなどの旅行サイトから予約可能です。
今回の宿坊を知ることができたのも、じゃらんで検索して出てきたのがきっかけでした。
旅行サイトから気軽に予約できることで、ホテルとは違った宿坊での宿泊を体験する方が増えていいことだと思います。
1泊2食付き大人9,900円から
大人3名以上で15畳のお部屋を予約し、宿泊料金は1泊2食付きで大人11,000円、子供は食事なしで3,300円でした。大人料金の内訳は夕食代が3,000円、1泊朝食付で8,000円です。
子供は布団が必要ない幼児であっても、最低3,300円はいただいているとのことでした。
今回はお盆休み期間だったので、大人1名11,000円でしたが、大人3名以上の場合、1泊2食付き9,900円の設定が基本のようです。
大人2名の場合は、基本は11,000円、一部12,100円の設定となっています。大人1名の場合は、基本は12,100円、一部13,200円となっています。
部屋タイプは6~8畳と15畳から選べる
大人2名以上の宿泊で、部屋タイプは6~8畳と15畳から選ぶことができます。
大人1名の場合は、6~8畳となります。
また、大人4名以上の場合は15畳となります。
今回私たちは、大人3名と大人4名+乳幼児1名の2組でそれぞれ15畳の部屋を予約しました。
6〜8畳のお部屋は客殿という建物にあります。
こちらの方が雰囲気はありそうです。
15畳のお部屋は富貴閣という建物にあります。
信貴山に到着し、玉蔵院で宿泊受付
車で信貴山に到着し、予約していた玉蔵院で宿泊の受付をします。
信貴山の駐車場は第1と第2がある
信貴山は2つの駐車場があり、第1駐車場(google mapで信貴山千手院駐車場(第1)と表記)がメインの駐車場です。
この第1駐車場からさらに進むと第2駐車場(google mapでは信貴山駐車場(第二)と表記)があります。
第1駐車場の入口に、共通の料金所があり、1台500円を支払いました。24時間を超えたら追加料金ということは無さそうでした。
高齢の祖父がいることを伝えると、混み合っている時期ではなかったこともあり、信貴山の入口に近い第2駐車場に案内していただけました。
第2駐車場から玉蔵院までは少し距離がある
第2駐車場は信貴山の入口には近いですが、信貴山全体は非常に広いため、第2駐車場から今回宿泊した玉蔵院までは上り道を5分ほど歩く必要があります。
高齢の祖父を連れていきましたので、宿坊までは少しきつそうでした。
階段もあるので、車椅子などは難しいかもしれません。あらかじめお寺の方に相談された方がいいかと思います。
受付はお抹茶とお菓子を頂きながら
受付の方は皆さんお坊さんです。
最初に宿泊する建物よりも手前の建物で受付をします。
受付は全員に御抹茶とお菓子を出していただき、ゆっくりと座りながら、宿泊者カードの記入や宿の説明を受けます。
受付時に翌日の本堂での大般若祈祷を申し込む
当日は私たちしか宿泊客がいませんでした。
私たちが大般若祈祷を申し込むかどうかで、明日の朝の準備が変わるということで、どうするかを受付の場で決める必要がありました。
大般若祈祷は信貴山(朝護孫子寺)本堂で早朝6時から行われる御祈祷で、祈祷料は5,000円からとなっています。
特に何も考えずに来た私たちはやんわりと勧められたこともあり、せっかくなのでお願いすることにしました。
宿坊に宿泊される場合、大般若祈祷をお願いするかどうかは、あらかじめ決めておいた方がいいかもしれません。
祈祷をお願いする場合はお願いする言葉を選びます。
宿泊する玉蔵院富貴閣のお部屋へ
15畳のお部屋の場合、受付をした玉蔵院ではなく、そこから少し階段を上がった富貴閣に宿泊します。
広々としたお部屋
大人4名+子供1名と大人3人名の2部屋に分かれて宿泊しましたが、案内された15畳のお部屋は十分すぎる広さのお部屋でした。
部屋はベランダ側が全面ガラス戸となっており、上の階だと景色が楽しめそうです。
私たちは1階でしたが、高いところに建っているためか目の前には桜の木がありました。
桜の季節はすごく綺麗だと思います。
テレビ、冷蔵庫はなく、洗面台やトイレは共用
宿坊はホテルではありませんという言葉通り、部屋にはテレビ、冷蔵庫はありません。
洗面台、トイレ、お風呂もすべて共用です。
もともとわかっていることですが、小さなお子さんがいる場合など、どうするかは考えておいた方がいいと思います。
子供のお風呂は妻と義母で協力して女性風呂でいれてくれました。
ソフトドリンクの自販機はある
ソフトドリンクの自動販売機が1台ありましたので、飲み物は購入することができます。
宿坊や周辺には売店はない
宿坊はお寺の中にあるので、周辺に売店はありません。
確かめてはいませんが、宿坊でも食べ物やアルコール類などは購入できないかと思います。
持ち込みはたぶんOKなので、あらかじめ買っておくと良い
多少の持ち込みは大丈夫なようでした。
夕食時にアルコール類も注文できるので、アルコール類も飲んではダメということはないかと思います。
ただし、せっかく宿坊に泊まるので、心身ともに健全に、翌日早朝の護摩祈祷にも参加できるように羽目を外さないようにしましょう。
夕食までは周辺散策へ
15時半に受付し、部屋に荷物を降ろして一段落してから、18時の食事まで時間があるので、信貴山を散策しました。
まずは本堂へ
宿泊する玉蔵院富貴閣のすぐ横の階段を上がると大きなお地蔵さんがあります。
この階段を上る途中の眺めは信貴山全体が見渡せていい感じです。
本堂に上ると市街地の眺めが広がります。
境内には虎がいっぱい
さすが虎のお寺だけあって、境内にはいたるところに虎がいます。ぜひ散策しながら見つけてみてください。
玉蔵院の夕食
料理は精進料理と会席料理から選べる
旅行サイトで予約すると宿泊プランが精進料理と会席料理で分かれており、予約そのままだと全員が同じ料理になるかと思いますが、予約後に玉蔵院に電話して精進料理と会席料理のそれぞれの人数の希望を伝えれば、柔軟に対応してくれました。
精進料理と会席料理は同じ値段です。
私たちは3名精進料理、4名会席料理で希望を伝えました。
お酒も注文できる
宿坊なのでお酒はないかと思いきや、ちゃんとお酒メニューもあります。
メニューを撮り忘れましたが、ビール中瓶が660円、お酒一合が550円と良心的なお値段でした。
夕食後の過ごし方
共用の大浴場は広々として綺麗
部屋にはお風呂はついておらず、共用の大浴場のみです。
大浴場は非常に広々としていて綺麗です。
温泉ではありませんがゆっくり出来ました。
今回は女性陣(妻と義理の母)で子供をお風呂に入れることができましたが、夫婦で宿泊の場合は幼児をお風呂に入れるのは少し大変かもしれません。
ロビーにはテレビがある
部屋にはテレビはありませんが、ロビーにはテレビが1台ありました。
宿泊した日は宿泊者は私たち一組だけだったので、好きな番組を見ることができました。
テーブルと椅子がいくつかあるので、特に番組にこだわりがなければ、何かしらを見ながらゆっくりできると思います。
夜の散策もおすすめ!
宿坊に宿泊するからこそ楽しめる夜の散策もおすすめです。
玉蔵院から本堂への道は両側の灯篭の明かりでとても幻想的です。
また、本堂からは市街の夜景を楽しむことができます。
また、大寅のあたりからライトアップされている本堂を見上げるのも綺麗でおすすめです。
翌日早朝の護摩祈祷と大般若祈祷
翌日は宿坊ならではの御祈祷に参加しました。
浴油堂での護摩祈祷に参加
翌朝は早朝4時45分の浴油堂での護摩祈祷に参加しました。
目の前で炎が上がる迫力はなかなかのもので、スピリチュアルな体験でした。
1歳になる我が子も黙って炎を眺めていました。
護摩祈祷の後は本堂へ移動して大般若祈祷
護摩祈祷が終わると、朝日が昇り明るくなっています。
大般若祈祷は6時から本堂で行われるので、お坊さんに案内されながら向かいます。
祈祷をお願いすると入れるエリアに入ります。ただし、ご本尊の正面ではなく、横に座って、斜めから見る形になります。
大般若祈祷は5、6人のお坊さんが祈祷をしてくれます。大般若経という蛇腹状になったお経をアコーディオンのように広げながらお経を唱えていただきました。
個人的には護摩祈祷の方が静謐な感じがあって好きでした。
大般若祈祷のあとはご本尊にご参拝
大般若祈祷の後はご本尊の前に進むことができ、そこで改めて参拝できます。
ご本尊の裏には28体の仏像(毘沙門天王二十八使者)がいらっしゃいます。
また、本堂下には「戒壇めぐり」があります。
コロナ前は真っ暗ななかを手探りで進んでいたとのことですが、コロナ対応で明かりがつけられていまた。
玉蔵院の朝食
朝食はしっかりとした和定食でした。
ご祈祷終わりの清々しい朝にぴったりな、広々と綺麗な部屋でした。
お土産も忘れずに
張り子の寅の置物など、さまざまな寅をモチーフにしたお守りやお土産が売られています。小さな置物は旅の思い出にもぴったりです。
まとめ
寅年も終わろうとする頃にこの記事を書いていますが、今回宿泊した玉蔵院は綺麗で、快適な宿坊でした。信貴山は程よい広さで日中や夜の散策を楽しむことができ、朝の護摩行で清々しい朝を迎えることができます。
15畳の広々としたお部屋があるので、親子4世代の家族旅行にもおすすめなのではと思います。
大阪などからも比較的簡単にアクセスできますし、ぜひ興味のある方は一度宿坊体験されてみてはいかがでしょうか。
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